「ブライダルチェック」という言葉ご存じですか?
このblogを読んでいただいている方はほぼ男性なので、ご存じない方も多いかもしれません。
専門のクリニックでブライダルチェックを受けると、結婚前に「妊娠できる、させることができる能力」があるかどうかをチェックすることができます。
ブライダルチェックといえば以前は女性が受けるものとされていましたが、最近は男性用のブライダルチェックも少しづつ認知がひろがっているようです。
個人的なことでちょっと恥ずかしいですが、私も男性用ブライダルチェックを受けてきました。
これから行こうと思っている人の後押しになれば!と思い感想を書いてみます。
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メンズブライダルチェックって何?
不妊の半分は男性が原因!?
女性のブライダルチェックは婦人科で検査してもらえますので広く認知されています。
しかし男性版はあまり知られていません。わたしも今回パートナーに勧められて、初めてそういうものがあると知りました。
不妊治療というと女性の問題としてクローズアップされますが、実は不妊の50%は男性原因のものです。
男性ブライダルチェックの検査項目は?どんなことがわかるの?
一般的な男性用ブライダルチェックにより以下の2つの検査が行われます。感染症の心配はあまりないと思われますので、多くの方の関心は精子検査ということになると思います。
精子検査
精子の数、量、運動率、形態等を総合的にチェックし、女性を妊娠させる能力があるかをチェックします。
検査結果はすべて数値化されて説明してもらえます。
感染症検査
血液検査によりHIV、梅毒、ヘルパス、及び尿検査により、クラミジア、淋病等の感染症の有無をチェックします。
検査内容
採尿
行ってすぐ採尿があります。量は健康診断等とは異なり少量でOKです。
念のため、クリニックに行く直前はトイレに行かないほうがいいかもしれません。
採血
血液検査のための採血です。これによりHIV、梅毒等の感染症の有無が分かります。
血液検査の結果は一週間後になります。
アレ!をします
個室で自分で「アレ」をします(←お察し下さい。アダルトに厳しいgoogle対応です)DVDの品揃えはいまいちなので、特殊な好みをお持ちの方はDVDなどを持参すると良いと思います。
アレをして紙コップの中に採取したものをスタッフに渡します。
ここまで済んで一段落です。
こちらの検査結果は一時間後に出ます。
外で時間を潰してまたクリニックに戻り結果を聞くのが一般的のようです。
私も外出し、近くのドトールで時間を潰しました。
気になる検査結果は、、、!?
以下が私の結果です。基準値と比較してすべて数値化されます。検査後、先生が詳細を説明してくれます。
- 精液量 4.4ml (参考基準値1.5以上)
- pH 7.5 (参考基準値7.2以上)
- 精子濃度 90 (参考基準値15以上)
- 総精子数 396(参考基準値39以上)
- 精子運動率 65% (参考基準値32以上)
- 正常形態率 28% (4以上)
- 生存率 確認なし (58以上)
結論として、「とくに問題なし」とのことです。
生存率は確認なしと書かれていますが、上記の濃度か数か運動率のどれか(詳細は忘れた)が算出されれば担保されるので確認する必要がないそうです。
参考基準値と比較すると何倍にもなっている数値もありますが、参考基準値はあくまで最低限のレベル(これ以上ないと妊娠は難しい)だそうです。
ブライダルチェックをためらっている男性たちの質問に答えます
混んでるの?
基本的には電話で予約をする病院が多いようです。土曜は予約がほぼ一杯で、なんとか空いている時間になんとか入れてもらえました。混んでいるかと思ったのですが、実際に待合室にいたのは3人ほどでした。
デリケートな問題を抱えて来院するので、患者にストレスを与えないよう、人数と検診時間をうまくコントロールしている気がしました。
待合室とか気まずくない??
上記のように待合室の人数は3人ほどでした。それぞれすぐに呼ばれますので、長い時間待合室で待つということはありませんでした。
来院する人はそれぞれデリケートな悩みをもって来ます。そういった心理的負荷も踏まえて、気まずくならないようタイムスケジュールもきちんと管理されているように感じました。
また待合室は広く、壁際の席は壁の方にテーブルと椅子が向いています。
カフェの窓際の席をイメージして下さい。一体型の机と席が窓の方を向いていますよね?そんなイメージです。
これにより待合室で待っていても、患者同士の目が合うということがありません。
十分なスペースもあるので、他の患者さんと隣同士になることはありません。
更に院内では名前では呼ばれません。最初に番号札を渡されて「◯◯番の方」と番号で呼ばれますので、名前を周囲の人に知られる心配もありません。
デリケートな悩みを抱えた患者の目線でサービスが構築されています。
これにはちょっと感動しました。
個室ってどんな感じ?もっと詳しく教えて!
畳で言うと四畳くらいです。中から鍵がかけられます。ちょっと薄暗くて、テレビとDVDプレイヤーとヘッドフォンがあります。DVDのバリエーションは正直あまり無いです。自分好みのDVDなどを持参したほうがいいかも!
採取用の紙コップを渡されます。
なれない環境だからちょっとしづらいかも、、。私も緊張する方なので、最初はいまいちでしたが、なんとか頑張りました。
リラックスして臨みましょう!
紙コップに出したら、指定された場所(ちょっとした箱の中)に置いておきます。
料金・費用はいくらかかるの?
トータル32400円でした。ネットで調べた印象だと男性向けブライダルチェックは30000〜40000円くらいが相場のようです。
年間10万円を超えますと所得税の医療費控除ができますので、領収書は年末までなくさずにとっておきましょう。
いってよかった?
結果をはっきり数値化されて示されるのがよいと思います。
男は論理の生き物なので、数字で示されると、より納得感が高まりました。
私はいわゆる草食系で、正直そんなにそっちの方は強くはないと思っていました。しかし結果が数字で出ると、納得しますし、自信にもなりました。
行く前はとても気が重かったのですが、今は行ってよかったと思います。
男性のブライダルチェックはまだまだ一般的ではないようですが、一度パートナーと話し合い、検査を受けてみることをおすすめします。
今回私がいった病院はこちらです
今回私が行ったクリニックはこちら恵比寿つじクリニックです。
事前にこの病院の情報があったわけではなく、「男性 ブライダルチェック」等で検索し見つけました。
女性対応のブライダルチェックは婦人科系の病院でかなりヒットするのですが、男性対応のブライダルチェックは東京でも探してみると意外と少ないものなんですね。
ホームページを見る限り、しっかりしてそうだし、ツイッターもマメに更新し情報発信している姿勢にも好感を持ちました。
恵比寿駅から徒歩2分というアクセスのよさもよかったです。
院内もとても綺麗で新しく、スタッフ、先生もプロフェッショナルでした。ここの病院に決めてよかったです。オススメできます。
パートナーのため、家庭のため、男のプライドを捨て、ぜひ男性不妊のチェックを!
検査にいきたくない気持ち、すごくよく分かります。ED等含め、こういう問題って男のプライドに関わりますからね、、。
ましてや結婚前の事前の検査です。
「実際に問題がありそうだって分かってからいけばいいじゃん」
そう思いますよね。私もパートナーに言われなかったら、絶対に自分からは行きませんでした。少し屈辱に感じてしまったのも事実です。「俺ってそっちが弱そうに見えるのかなぁ?」と。
でも考えてみると相手も「こういう検査があるので行ってほしい」と私に伝えるのは、かなり勇気が必要だったんじゃないかな?と思うのです。
とてもデリケートな問題ですからね。僕が怒ったり、関係が悪くなるのを覚悟して言ったんじゃないかな。
そして事前にこういう検査が世の中にあるということをせっかく知れたのですから、たぶん行ったほうがいいと思うんですよ。
モヤモヤをずっと抱えているより行動したほうががいいと思います。
今回とてもプライベートかつデリケートなトピックを恥を忍んで書いてみました。
ブライダルチェックを受けようかと迷っている方のお役に立てれば幸いです。
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