最近は漫画バージョンのビジネス書が増えてきています。
古典的な名著から、すこしマニアックなものまで。
今日は私も漫画版のビジネス書の中から、私のおすすめをご紹介したいと思います。
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通常版の「ザ・ゴール」を読んでみたけれど、、、
こちらが通常版の「ザ・ゴール」。本の厚さがコロコロコミックくらいある大容量です。
正直な話、ハービーがちょっとぽっちゃりでおっちょこちょいキャラなことと、奥さんがヒステリックで怖いことくらいしか印象に残らなかった。TOCはどこにいった??(笑)しかしコミック版ザ・ゴールを読んだ後で、こちらの通常版を読むと、あら不思議、とっても理解が深まったのです。
漫画だからって舐めてはいけない!非常によくまとまっています。
「漫画だから若手ビジネスパーソン向けなのではないか?」
「ビジネス書を漫画で読むなんて邪道で恥ずかしいことなのではないか?」
読む前は私もそう思っていました。しかし実際に読んでみると、これがよくまとまっているのです。
漫画版ビジネス書は具体的には以下の様な方にオススメです。
原書の内容が難しすぎてわからなかった方
私の例で言うと「ザ・ゴール」がそれにあたります。内容が高度で理解するのが難しい作品は一度、漫画版を読んでから触れてみると、驚くほど理解が深まります。
とにかく時間がないので、エッセンスだけ知りたい方
本を読む時間がないけど、内容は知っておきたいという方にもオススメです。漫画版とはいえ、とてもよくエッセンスがまとまっています。また章ごとに「その章のまとめ おさらい」が入っているのも特徴です。これを抑えておくだけでもかなりの情報が得られると思います。
復習用として利用されたい方
通常版をすでに読んでいて、その復習用としても役に立ちます。漫画なので手に取るのが億劫ではなく、気軽にアクセスしやすくなります。エッセンスが抽出されれいますので、復習にはぴったりだと思います。
私が読んだおすすめコミック版ビジネス書
ザ・ゴール
舞台は日本になっています。新木五郎という工場長が3ヶ月という限られた時間の中で工場閉鎖の危機に立ち向かいます。
大学時代の恩師、イスラエル人のジョナの助言を元に、工場を改善していきます。
特に「休日のハイキング」のエピソードは絵があるぶん、とてもわかり易いです。原書のボリュームを考えると分量もとてもコンパクトに凝縮されており、かつ本質的です。
私の経験として「ザ・ゴール」はこちらのコミック版から入ることをおすすめします。
まんがでわかる7つの習慣
名著「7つの習慣」のコミック版です。舞台はとあるバー。父の思いを引き継ぎバーテンダーを目指して修行をはじめた中田歩。
そのバーに来るお客とのエピソードを通して、「主体的であること」、「WIN-WINであること」など7つの習慣を学んでいきます。
このコミック版の続編も発売されているようですが、(7つの習慣を習慣別に更に深く掘り下げたタイプのようです)こちらだけ読んでおけば十分です。手軽に読めるので手元において何度でも目を通したくなる作品です。
マッキンゼー式ロジカルシンキング
著者は以前ご紹介した「ゼロ秒思考」の赤羽雄二さんです。「もっと論理的に説明しろ」といつも上司にダメ出しをされる丸山桃子(27)が主人公です。ゼロ秒思考のメモ書きを使って、自分の考え、アイディアを整理し、きちんと相手に説明できるスキルをメキメキ身につけていきます。ゼロ秒思考同様、赤羽さんの本はわかりやすく、本質的です。どんな人でも適切な訓練をすれば、頭はよくなるし、好循環が生まれるという著者の主張はとても勇気がもらえます。
「説明しているうちに、自分何を話しているのかわからなくなってしまう。迷子になってしまう人」にオススメです。
まんがでやさしくわかるコーチング
ここからはちょっとマニアック。個人的な趣味も入っています。
CTIジャパンというコーチングのトレーナーを養成する機関が原作を担当しています。中堅飲料メーカーのトップ営業の山吹響子がマネージャーとして大抜擢。新しい環境で奮闘しますが、なぜかまわりとうまくいきません。そんなときコーチの白洲陽一と出会い、響子は「傾聴」の大切さや、人の可能性を信じることを学んでいきます。
本格的なコーチングスキルを学ぶためには専門のスクールにいったほうがよいかもしれませんが、「そもそもコーチングってなに?」という導入部分ならこの本から十分学べます。
部下を持つ人こそマンガ版ビジネス書がおすすめ!
私も経験がありますが、上司や先輩に「おすすめ本」を渡されると部下(後輩)はものすごくプレッシャーを感じます。
「早く読んで返さなきゃ!」
「理解できなかったらどうしよう!」
「ちゃんとした感想を言わなきゃ!」
などです。
もしあなたのおすすめ本に漫画版があったら、そちらをおすすめするのも手だと思います。
「これ漫画だけどよくまとまってるよ。読んでみる?」
とカジュアルにさらりと渡せば、漫画であることで部下の心理的なハードルは下がり、内容にアクセスしやすくなります。
もし漫画版を読んで部下が良い反応を示したら、その後通常版をおすすめするとよいでしょう。
またビジネス本を読む習慣がない人へ「概念の導入」として漫画版を利用するのもおすすめです。
この「漫画版ビジネス書」今後も市場が広がっていきそうですね。
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