緑の人魚マークの周りににまだ、「sturbucks」という文字が入っていた頃だったと思います(今はないです)。
スターバックスでアルバイトをしていました。
今振り返ると、同年代の学生が集まり、とても楽しいアルバイトでした。
外資系ということもあるのでしょうか、年が多少違ってもみんなタメ口で会話していました。
そんな仲間とわいわい週3日ドリンクを作っていたのです。
現在もメニューにあるラテとカプチーノは当時からある定番人気メニューです。
ところでみなさん、ラテとカプチーノの違い、分かりますか?
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ラテとカプチーノの違いとは?
オフィシャルウェブサイトの説明を見てみましょう。
まずはラテ
続いてはカプチーノ
見た目の違いはあまりなさそうですよね?価格もショートサイズで330円と同価格です。
では何が違うのでしょうか?
ラテとカプチーノはミルクの配分が違う
もう10年以上前だから、公開してもいいですよね?
ラテとカプチーノは材料は同じです。エスプレッソとフォームミルクとホットミルクを使用して作ります。しかしラテとカプチーノではその配分が異なります。当時のレシピはたしかこんな感じ↓
ラテの作り方
ラテはエスプレッソを入れたあとにホットミルクを注ぎます。その後上部のみにフォームミルクをのせます。ホットミルク(液体)とフォームミルク(泡)の割合は8:2だったと思います。(確か)
カプチーノの作り方
続いてカプチーノです。
カプチーノもエスプレッソを入れた後にホットミルクとフォームミルクを注ぎます。
ただし割合がラテとは異なります。ホットミルクとフォームミルクの割合は5:5だったと思います。
泡の割合が多い分、必然的に体積が軽くなります。
カプチーノが上手に作れたかどうかの目安として、
「カプチーノはカップを持った時に「軽さ」を感じないとダメだよ」
と社員の方に指導された記憶があります。
ラテのほうがラテより原料費は安いのに同じ価格?
もう一度ラテとカプチーノを比較してみましょう。
カプチーノのほうが泡の量が多いので、その分重量が軽くなります。
つまり同じサイズでもカップ一杯あたりのミルク(液体)の分量はカプチーノのほうが少ないのです。
商品ベースで厳密に比較すると、カプチーノのほうがラテより少ない材料で作ることができます。
ここで疑問。
一カップあたりの材料費が違うなら、カプチーノのほうが安くてもいい気がしませんか?
ミルクの量が少し少ないから10円安くするとか。
「カプチーノのほうが量が少ないのに同じ価格ってどうなのよ!」
と思った方ちょっと待って下さい!
価格は量に比例するのではなく「価値」に比例するし、してよい。決めてよい!
もう一度スタバホームページのラテとカプチーノ説明を読んでみましょう。
ラテの説明
カプチーノの説明
ちょっとファジーな説明ですが、ざっくり言い換えるとこういうことです。
エスプレッソ+ホットミルク感を楽しみたいならラテをどうぞ!
エスプレッソ+フォーム(泡)感を楽しみたいならカプチーノをどうぞ!
ということになります。
つまりラテとカプチーノはユーザへの価値提案が異なります。
価値提案が異なるのですから、カップあたりの材料費に違いがあっても同じ価格で提供してもいいのです。
「なんかそれってずるくない!?」
いえいえそうではないんです。
価値提案を決めれば、価格はそれに応じて決めて良いのです。
積み上げ式の材料費ではなく、価値が価格を決めるということですね。
ここが商売の面白いところですね。
「価値」ってつまり何なのさ?
商品のユーザにとっての価値、価値提案についてわかりやすく学べる良書があります。
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